徒然サブカル随筆

気の向くままにサブカルについて綴ります

今更だけどもペルソナ5を語りたい

最近アニメも始まったし、前一周したけどトロコン目指してもう一周しようかなって事でここ数週間土日を全部ゲームにつぎ込んだ暇人は私です。

無事トロコンすることができた(多分生まれて初めてトロコンしたのがこのゲーム)ので、ぼちぼち感想をば書いていこうかなと思う。
たまにはこういう痛くない普通のブログっぽいこともしてこうかなと。


結論から言うと素晴らしいゲームでした。
ここ最近の中では多分頭一つ抜きでてると思う。
ペルソナシリーズ初めてやったにわかだけど、それでも十分楽しめた。


まず知らない人のために簡単に解説しておくと、「ペルソナ」シリーズは(株)アトラスから発売されているRPGシリーズであり、「女神転生」シリーズの派生作品として誕生した。どちらも「悪魔」を駆使して戦うが、「女神転生」シリーズは交渉して仲間にした悪魔を使って戦うのに対して、「ペルソナ」シリーズは自分の中にあるもう1つの自分(ペルソナと呼ばれており、こいつらが悪魔の姿形をしている)を使役するという違いがある。

ゲームの時間的には1年間のお話(3.4もそうらしい)
舞台は学校や街。世界を旅するタイプではなく、その中での謎や事件を解決していくタイプのゲーム。
完全にジョジョ4部だなこーやって書くと。ペルソナ能力も要するにスタンド能力だし。言ってしまえば。


んで、このゲームの何が良かったかっていうと、「RPG」と「ADV」のバランスが凄まじく良かったってところだと思う。

ストーリーをざっくり説明すると

主人公たちは悪党達の心の中に異世界があり、その中の「オタカラ」を奪えば、歪んだ欲望を消し「改心」させることができると知る。

「心の怪盗団」を結成した主人公たちは、世の中の悪党どもを改心させ「世直し」を遂行していく…

という感じだ。所謂ピカレスクロマンというやつだ。
恐ろしく中二くさいけど正直大好物ですコレ。
正体がバレてはいけない中で、陰ながら世の悪を倒していく…ッカーッ!堪りませんわ(にやけ舌打ち)


んで、そーゆーゲームの流れだから異世界に侵入してオタカラを盗まなきゃならないんだけども、そこに期限をきっちり設けている。
例えば、悪党が主人公たちを1ヶ月後に逮捕するならば、改心させる期限は1ヶ月間ということになる。
その間であればどんなことをしても構わない。
友人と遊びに行ったり、異世界とは関係のないことをしたりしてもいい。そこはある意味自由なのだ。

異世界にダンジョン攻略しにいく。そして現実ではいろんな人物と交流を深めていく。そのバランスが最高にいいのだ。

単にダンジョンを先に攻略しちゃえばいいじゃんと思うかもしれないが、仲間と親睦を深めていくことで仲間の能力が上がったり、ダンジョン攻略に有利になるスキルが発動したりする。
だからダンジョン攻略前に出来る限り仲間たちと親睦を深めておきたい。

だけども、単に交流を深めるだけではダメで、交流を深めるためには自分のステータス(バトルのレベルとは別に自己ステータスみたいなのがある。「学力」とか「度胸」とか)を高めていく必要があるのだ。


だから、「今日はダンジョン行こうか…でも、今日この仲間の親睦レベル上がりそうだしな…でもその前にまず自己ステータスあげるのが先かな…」

とうんうん唸りながら計画を立てるのだ。
これがめちゃくちゃ楽しいし、よくできてる。
「バトルのためにアドベンチャーパートをやる」といううまい構図を作り上げている。
なので全くダンジョン攻略を後回しにしても苦にならない。むしろアドベンチャーパートで彼女とか作れるのでそっちに力が注がれていく。ここら辺は日本の良きギャルゲー臭がする。選択肢とかもあるしね。

そして、メインのダンジョン。はじめに説明したが、仲間たちは全員「ペルソナ能力」を使って戦う。まぁスタンドみたいなもんだ。
それには体力とは別に魔力的なものを使って戦うのだが、このゲーム、この部分を回復する手段がほぼない。
回復するにはダンジョンを一旦抜ける(一日に一回しか入れないので必然的に翌日以降になる)か、高額な魔力回復アイテムを使うしかない。それも手に入るのは終盤だ。

なので基本的に一周目は、「魔力が無くなったら撤退」という事態にならざるを得なくなる。
ここがミソで、1日で攻略できないのだ。最低でも複数回ダンジョンに侵入し、前回の続きから探索を進めていく必要がある。
どこまで探索できるか。もちろん少ない日数で探索を終えて仕舞えばその分自由に仲間と親睦を深める機会が増える。その瀬戸際を見極め、ハラハラしながら攻略していくのもなかなかに面白い。

もーちょっといけると思って進んだら、魔力ゼロなのに中ボスが出てきた時の絶望っぷりったらないぞ。

バトルシステムはJRPGのお約束なターン制コマンドバトルで、相手の弱点属性を見極めて攻撃すると大ダメージに繋げることができる。
敵の見た目や、使ってくる技から弱点を推理していけるので、ゆっくり考えながらコマンドを選んで行く。覚えられる技も8種類までであり、レベルが上がって新しく覚える技の取捨選択をしなければならない。ここら辺すごいポケモンっぽい。
単調になりがちなこのシステムだが、果てしなくおしゃれなBGMと演出でそれを感じさせない。

さらに「怪盗」というシステムをうまく使った「バレないように進んで行く」やり方ができるため、うまくやればほぼ敵と戦わずに攻略することもできる。まぁそうするとボスがキツイんだけど。

主人公は複数のペルソナを扱える(基本的に1人1つしかペルソナは持てない)ため、使えるペルソナを増やしていき、ペルソナ図鑑をコンプリートするのもハマる。


そして1番いいなと思ったところは、親睦をマックスまで深めると、そのキャラがストーリーにがっつり絡んでくるというところだ。マックスにしないと見れない演出やイベントがあるため、何が何でも全員の親睦レベルMAXにしたいと思うだろう。

私は二週目で全員MAXにしたが、それで初めて真のエンディングを見た気がした。1週目で達成するのはかなり難しいと思うからやりたい人は頑張って欲しい。



色々システムについてグダグダと書き連ねたが、1番の魅力はストーリーだ。
この話、ゲーム内の半分以上が回想シーンという、凄まじく特殊な構造になっているゲームである。
そして1つネタバレをすると途端に全部のネタバレになってしまうため、是非ともストーリーの前情報を入れずにプレイしていただきたい。
「ずっとやりたかった日本の王道RPG」が体感できると思う。


さて、トロコンしたから、次はどうすれば俺が怪盗になれるか考えることにする
あー、陰ながら世界とか救いてェなぁ…
ぼくに隠された能力とかあったりしませんかね?
とりあえずぼくペルソナ5のアニメ見るんでその間にみんなぼくの隠された能力考えといてな。頼むでホンマ