徒然サブカル随筆

気の向くままにサブカルについて綴ります

デイ・ドリーム・ヘイフィーバー

私は春が嫌いだ。
具体的に言うと4.5月の晴れの日が嫌いだ。

桜舞い散る中に忘れた記憶が戻ってきたりはしないし、冬の寒さに打ちひしがれてない。刹那に散りゆく運命でもないし、そういう夢なら一度も見たくない。

春にこっぴどい失恋したとか、先ほどつらつら書き連ねた春関連の歌の歌詞が嫌いだとか、そういうことでもない。


I have hay fever.
つまりは花粉症だからである。


私が患っているのは、北海道民の半数が罹患しているという『シラカバ花粉症』だ。
本州にいた時にはなぜかスギ花粉の時期に風邪をひいて鼻水がダラダラだったけども、それはあくまで風邪だからね。誰が何と言おうとゼッテー認めないから俺。

さて、このシラカバ花粉。毎年この時期になると途端にせっせと花粉という名の子種を撒き散らして受粉しようとしやがる。
北海道は残念なことに、街中でもそこら中にこの木がニョキニョキと生えているのである。全くもって忌々しい。

この花粉、私だけかもしれないが、目にかなりのダメージを与えてくる。あっかんべーした目の裏側がすっかりかぶれてブツブツになってしまうのだ。
半端なくかゆいしもちろんコンタクトなんてつけられない。

鼻をかみすぎて鼻の中の血管が浮き出てしまい、風呂に入っただけでダラダラと鼻血が出て来る。最終的には耳鼻科に行って鼻の血管を焼いて止めてもらう始末。

おまけにこの花粉。バラ科の果物が食べられなくなるという致命的な弊害がついてくる。口腔アレルギーも併発してしまうのだ。
なので私はリンゴやイチゴ、桃や梨を食べることができない。まぁ加熱すれば食えるのだが、基本生食ができない。


という、本当に踏んだり蹴ったりの花粉なのだ。
マジで本当にこの花粉を撲滅したいのだが、まぁそんな訳にもいかないので、事前に対策をすることでなんとか毎年の春を凌いでいる。


これを見ている人で花粉症で苦しんでいる人がいるなら、事前から薬を飲んでおくことを強くお勧めする。
薬局で買うやつじゃなくてちゃんと耳鼻科で貰えるやつね。今の耳鼻科、目薬とかももらえるからね。
まだ花粉が飛び始める前から薬を飲んでおくと、身体の中に抗体ができて症状が劇的に緩和するのだ。

それでも花粉が多い時には辛いので、昼間にボーッとしてしまう時もある。
そのせいかどうか分からないけども、この時期になると夜悪夢を見る確率が倍増するのだ。
オバケが追いかけて来る夢。しかも自分はスローモーションで思い通りに動けない。全く違う夢を見ていても、夢の中で自分一人きりになった途端にこのパターンの夢に繋がるからタチが悪い。

そんなわけですっかり寝不足の私は、仕事中に花粉が滅びる白昼夢を見て、ボーッとするなと怒られてしまうのだった。
(花粉症って英語でなんていうんだろうって調べたらhay fever で、『じゃぁ昼間に花粉でボーッとしちゃうのってデイ・ドリーム・ヘイフィーバーやん!ヤベェ歌のタイトルっぽいし上手いこと言えてる俺天才か?』って思って書いただけの記事です)