徒然サブカル随筆

気の向くままにサブカルについて綴ります

ラジオのススメ その1

最もアンダーグラウンドな情報発信媒体は何か。
TV離れが進んだとはいえ、有事の際にはみんながテレビで情報を集める。仕事をしている人なら、毎朝の新聞は読んでいるだろう。インターネットが主流の現在、SNSは多くの若者が毎日見て情報を得ている。

おそらく、ラジオだろう。
でも、今回はそこが面白いよって話をする。

ラジオはサブカル的にもマイナーだ。
2000年代後半あたりから、アニメや漫画(特に萌えアニメ系)の認知度が高まり、今やパリピまでもがアニメを見ている。最近では「君の名は」なんていう、セカイ系の王道みたいなアニメが大ヒットした。「最新兵器彼女」とかの時代には考えられないことだ。

今はアニメは「オタクが見るもの」ではなく、一般人も見れるものへと昇華したと思う。まぁ好みはあるだろうけど。

だが、ラジオだけは、今も昔も立場が変わらないのだ。
ハガキ職人」が身近にいるなんて話を聞くか?
クラスや職場で堂々と昨日の「オールナイト」の話をする奴が今の時代にいるだろうか。
今時ラジオを聴く人は、よっぽどそのパーソナリティが好きだとか、そのアニメが好きだったりするのだ(アニラジの場合は)
要するにそのコンテンツにコアな人がのめり込むのがラジオであり、そこでしか味わえない面白さがあるのが魅力なのだ。

私もかれこれ10年くらいラジオを聴いて過ごしてきたラジオっ子の端くれなので、ここらで1つ布教活動でもしてみることにする。



・月曜JUNK 伊集院光深夜の馬鹿力
(月曜25時〜TBSラジオ

「ラジオの帝王」伊集院光が送るラジオ。
テレビでしか伊集院光を見たことがない人は、彼の本性がこっちだということに驚くだろう。
ゴリゴリの下ネタも日々の仕事の愚痴もなんでもござれのオールマイティプレイヤー。元噺家ということもあって、言葉だけで伝える情報量が他の追随を許さない。しっかりオチまでつけるあたりは流石帝王と言った所か。
今なおラジオの最前線を突き進む番組なので、ハガキ職人のレベルがすごく高い。当たりコーナーだと、ネタを聞いて夜中に笑いすぎて眠れないなんてことがザラ。
今まで深夜ラジオを聞いたことない人は、ここから入るのが1番わかりやすいと思う。深夜ラジオのお手本みたいな番組である。



・木曜JUNK おぎやはぎのメガネびいき
(木曜25時〜TBSラジオ

数年前までは裏番組に「ナインティナインのオールナイトニッポン」という化け物番組があった為、不遇の扱いを受けていたおぎやはぎのラジオ。
ただ、やはりあの2人の雰囲気はラジオでも健在。ゆるい笑いを夜中に与えてくれる。
私が聞いていて1番好きだったのは、おぎやはぎが若者のリスナーを増やす為、アニメを見ようとするくだり。
リスナーからの提案で「魔法少女まどか☆マギカ」を見ることになった矢作が、翌週から段々とアニメにのめり込んでいく様子は聞いていて爆笑した。
結局2人ともハマり、スペシャル回として声優まで読んで悪ふざけのコントをする始末。
小木繋がりで、森山直太朗もたまにゲストで出てくる。ファンの方は是非。


・金曜JUNK バナナマンバナナムーンGOLD
(金曜25時〜TBSラジオ

バナナマンの仲の良さがとてもよくわかる番組。
普段のくだらない生活をダベるのがメインのトーク内容なんだけれども、それでも2人の掛け合いのテンポがよく、コーナーがなくても十分楽しめる番組。
基本的にお笑い芸人のラジオは、その芸人の素の部分が出るものが圧倒的に多い。そのため結婚の発表や、ライブの告知などはラジオから発信することも多々ある。
ファンにはたまらない番組だろう。ハガキ職人のお約束もあるので、ハガキを読んでるだけでも面白い。
日村さんの誕生日には毎年星野源がバースデーソングを送りつけてくる。
彼の楽曲の「SUN」も、もともとは日村のバースデーソングが元ネタになっている。
そういうニヤリとするネタをしっかりと決めてくるのがこの番組の良さだ。


くりぃむしちゅーのオールナイトニッポン
(現在終了。たまに復活有り)

THE内輪ネタの嵐。だが一通り学ぶと1番中毒性があるのもこの番組。
基本的にハガキ職人が送りつけるネタは大抵くりぃむしちゅーの2人の高校時代の先生や同級生、先輩の事をいじる内容であり、彼らは有名人でもなんでもない。
単純にラジオで2人話す彼らを、ハガキ職人が面白おかしくアレンジを加えてキャラを作り上げていったのだ。
ハガキ職人のクレイジーっぷりもこの番組の魅力。
「うんこちんこ番組」と上田が愚痴るだけあって、ネタはほぼうんこちんこ。くだらないにもほどがあるが、それがとても面白いから不思議だ。
あまりの人気っぷりに伝説となり、たまに復活してラジオをするときにはネットニュースにまでなる。
多分今後もたまにやるので、その時に聞いて見るのを強くお勧めする。


長くなりそうなので後半へ続く。
JUNKばっかりで申し訳ない。次回は多放送局や、アニラジも攻めていくので、興味あれば聞いて見るといいだろう。