微睡みと過呼吸
私には昔から見る夢、というか、微睡む時に考えることがある。
「自分が死んだらどうなるのだろう」
という永遠に答えが出ないテーマである。
この問題を考えてしまうと胸が締め付けられるようになって若干の呼吸困難になり、過呼吸っぽい症状になってしまうのでタチが悪い。というか今久々になったのでこれを書いている。
生きている以上、必ず死は訪れる。
ただ、無神論者である私は、天国や地獄があるなんて理想は全く持ち合わせておらず、この自己意識がどこに行くのかということばかり考えていた。
この思考を考えているのは誰だ。それは僕だ。
死んだらどうなる?意識がなくなる。
眠りにつく時には意識がない。では死は、例えにもあげられるように、永遠の眠りにつくようなものなのだろう。
そうなると、眠りにつくことが怖くて仕方がなくなる。
僕たちは毎日、死を擬似的に経験しているのではないだろうか。
そんなことを考えているこの僕の意識も、無として消えてしまうのだろうか。
ブレーカーが落ちるように、突然と意識が落ちてなくなるのだろうか。
わかってくれる人がいるかどうかはわからないが、この自意識の消滅の部分が私には恐ろしくてたまらない。
本当に怖いのだ。背筋に寒気が走り、その思考をしていること自体が恐ろしくなってくる。
しかもこの問題、最初にも言ったが答えは死んでみないとわからない。だが、いざ死を迎えた時にそれを実感できる意識はおそらくない。
それが怖くて怖くて堪らないから、私はなにかを残したい。伝えたいのかなと思ったりもしている。
自分が存在していたという事実を誰かに知ってて欲しいのかもしれない。
書いてるうちに落ち着いてはきたが、まだ胸の締め付けは収まらない。
多分今日も、僕は眠れないのだろう。まぁ、いつのまにか寝るんだけどね。